偏態的日常

偏屈で依存体質ながらもなんとか生きてる自分の日常を晒す日記です。

診察を待つ廊下の椅子で

2年くらい前から月に一度、眠剤を処方してもらいに精神科に通っている。

厳密に言うと月一も通ってないけど、薬の残りが少なくなってきたら行く。

これがなかなかに面倒なんだけど、仕事の休みを割いて行くわけだし、時間はかかるしね。

んでその日も早く薬よこせやーって思いで行ったわけです。

 

ぼっろい病院の診察室の前の椅子に座って順番を呼ばれるのを待ってたんだけど。

自分とは別の診察室の中から話し声が聞こえてきた。

その診察室は年配の女医が担当してて、診察中の男性は見た感じ50代くらい。上下黒のピッタリとしたパンツにパンクっぽいジャケット、靴まで黒い先の尖った革靴。


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「いやーおかげさまで調子が良くて。いまの仕事は順調です!先生、もう前みたいに辞めたりとかはしません!自分もう大丈夫です!」

とか声高らかに訴えてる男性患者の声は廊下にまで響き渡る。

こりゃ完全な躁状態だな。しかし精神科通いでちゃんと仕事してるとか偉いじゃないの(謎の上から目線)とか思いながら聞いていた。

その会話から、どうやら男性患者は病院の配膳とか助手っぽい仕事をしているようだ。

 

「看護師さん達も親切で。でも自分がどこまで患者さんにしてあげたら良いのか分からなくて困るときがあるんですよ~」

 

うんうん、うちの病院にも障がい者枠ってあるよな。でも必要以上のことはしてくれなくて良いんだよ。逆にめんどくせーから。

 

最後までハイテンションだった男性患者は会計を待つ間もウロウロと徘徊。

目を合わせちゃダメだ…と私は終始目を閉じ俯いていた。

会計を済ませ一旦は消えた男性患者だったが、暫くして慌てた様子で舞い戻り、受付の男性職員に詰め寄った。

「あの、あれとあれの薬が無いんだけど!先生に確認したいんだけど!」

と、やや立腹気味。

対応した男性職員も「確認します。」と、男性の勢いに後退り。

 

躁状態の症状に易怒性ってあったっけかなーなんて考えながら傍観してました。

万年鬱の私には関係無いんだけどね。

ともあれ精神科の処方薬って当事者にとっては生命線だかんね。ムキになっちゃうのは分かる。

 

そんなこんなで私はというと「いつものおなしゃすー」とものの1分で診察室を後にしたのでした。

診察時間より診察待ち&会計待ちの方が何倍も時間かかるって病院あるあるだよね。

ともあれまた28日分の薬を手に入れたことで安心したのでした。


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